工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. Special Contents - PR - ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 あなたにおすすめ 離れた場所のミュージシャンをつなぐリモート合奏。ヤマハと取り組む未来の演奏の形 PR(ソフトバンク株式会社) 3σと不良品発生の確率を予測する「標準正規分布表」 ホンダが全固体電池のパイロットラインを公開、2025年1月稼働 スバルの次世代アイサイトはイメージセンサーから作り込む 東芝と理研が量子コンピュータ新素子を性能実証「100m走で9秒7台レベルの快挙」 核融合炉発電実現に向けた多様なアプローチ 核融合ベンチャーの動向 「自分は大丈夫と思ってない?」 スマホ詐欺などからあなたを守るセキュリティ対策|... PR(ソフトバンク株式会社) 半導体精密洗浄事業でパーツ洗浄の需要拡大に対応、工場の新設や増強を決定 冷蔵庫を作り続けて80年、日立GLS栃木事業所の現在地 今日から簡単に始められる! 新時代のAI検索エンジン「Perplexity」の基... PR(ソフトバンク株式会社) Recommended by Special Contents - PR - プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ TechFactory ホワイトペーパー新着情報 クラウドの設定ミスが攻撃者の標的に、「悪用されがちな7つのミス」とその対策 2024年版脅威ハンティングレポート:急増する“対話型侵入”をどう防ぐ? DX推進やAI活用の基盤として重要、いま求められるITインフラの要件とは? Boxが複雑なプロジェクト管理を“コーヒーが冷めないうちに”片付けられる理由 5G時代に安全で遅延のない映像伝送を、エッジコンピューティングサービスの実力 印刷/保存 連載通知 製造マネジメント スポンサーからのお知らせ - PR - 「BMS用ICはどれも同じ」は間違い!? バッテリー機器の信頼性を上げる新製品 セルフサービスの利用で大型/重量貨物の航空輸送を短期化 Special Contents 1 - PR - 車載システムで増え続けるインタフェースをどう扱う? 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TIが示す解決策とは バッテリーの信頼性を左右するBMS用ICは保護機能の充実度で選ぶ New! ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 » Special 一覧 Special Contents 2 - PR - ノーコードでPLDを開発できる! 概念設計から試作までをわずか数分に短縮 新たなオーディオアンプの定番へ PWMで直接スピーカーを駆動できるNA1150 » Special 一覧 Special Site - PR - スマート/コネクテッド/セキュアを実現する組込制御ソリューションプロバイダ プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ Pickup Contents - PR - いつまで紙やExcelで情報共有するの? クラウドERPが変える中堅製造業の未来 事業リスクから逆算する工場セキュリティ リコーグループのエトリアの場合 コーナーリンク デジタルツインを実現するCAEの真価 「つながるクルマ」 製造マネジメントの記事ランキング ニワトリが先のアプローチでIoT導入、まずはラズパイで生産管理指標を可視化せよ 島津製作所は標準化を武器に、知財と組み合わせてトップシェアの製品も 最近謎のカタカナ社名の会社が増えている 日本の「働く人」はどれくらいいる? 50年間の就業者数変化から見えること 生産領域のDXに踏み出す三菱マテリアル 「ぎりぎりの現場」でどう改革を進めるか 品質管理に必須の統計的手法「X-R管理図」「P管理図」の作り方 楽天、東京都晴海周辺で自動配送ロボットによる商品配送サービス提供開始 目指すは“グローバルOne調達” オリンパスが加速させるSCM組織の改革 ツバキ・ナカシマがボールねじで品質検査不正、ミネベアミツミの買収調査の過程で SCM改革で、経営層と現場が見ている景色は結構違う よく読まれている編集記者コラム 3Dプリンタは本当にダメなのか? 急にAIベンダーが日本を重視し始めた理由 TSMC熊本工場周辺の賃貸住宅市場に変化 空室数は激減もいまは回復 ≫ 編集後記一覧 RSSフィード MONOist 組み込み開発 モビリティ メカ設計 製造マネジメント 実装設計 中小製造業 キャリア FA MONOistについて メディアガイド Media Guide (English) よくあるお問い合わせ お問い合わせ 広告について MONOist Specialへ 利用規約 サイトマップ 会員メニュー 新規読者登録(電子版登録) 登録内容変更 公式SNS Facebook X アイティメディア株式会社ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. Special Contents - PR - ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 あなたにおすすめ 離れた場所のミュージシャンをつなぐリモート合奏。ヤマハと取り組む未来の演奏の形 PR(ソフトバンク株式会社) 3σと不良品発生の確率を予測する「標準正規分布表」 ホンダが全固体電池のパイロットラインを公開、2025年1月稼働 スバルの次世代アイサイトはイメージセンサーから作り込む 東芝と理研が量子コンピュータ新素子を性能実証「100m走で9秒7台レベルの快挙」 核融合炉発電実現に向けた多様なアプローチ 核融合ベンチャーの動向 「自分は大丈夫と思ってない?」 スマホ詐欺などからあなたを守るセキュリティ対策|... PR(ソフトバンク株式会社) 半導体精密洗浄事業でパーツ洗浄の需要拡大に対応、工場の新設や増強を決定 冷蔵庫を作り続けて80年、日立GLS栃木事業所の現在地 今日から簡単に始められる! 新時代のAI検索エンジン「Perplexity」の基... PR(ソフトバンク株式会社) Recommended by Special Contents - PR - プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ TechFactory ホワイトペーパー新着情報 クラウドの設定ミスが攻撃者の標的に、「悪用されがちな7つのミス」とその対策 2024年版脅威ハンティングレポート:急増する“対話型侵入”をどう防ぐ? DX推進やAI活用の基盤として重要、いま求められるITインフラの要件とは? Boxが複雑なプロジェクト管理を“コーヒーが冷めないうちに”片付けられる理由 5G時代に安全で遅延のない映像伝送を、エッジコンピューティングサービスの実力 印刷/保存 連載通知 製造マネジメント スポンサーからのお知らせ - PR - 「BMS用ICはどれも同じ」は間違い!? バッテリー機器の信頼性を上げる新製品 セルフサービスの利用で大型/重量貨物の航空輸送を短期化 Special Contents 1 - PR - 車載システムで増え続けるインタフェースをどう扱う? TIが示す解決策とは バッテリーの信頼性を左右するBMS用ICは保護機能の充実度で選ぶ New! ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 » Special 一覧 Special Contents 2 - PR - ノーコードでPLDを開発できる! 概念設計から試作までをわずか数分に短縮 新たなオーディオアンプの定番へ PWMで直接スピーカーを駆動できるNA1150 » Special 一覧 Special Site - PR - スマート/コネクテッド/セキュアを実現する組込制御ソリューションプロバイダ プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ Pickup Contents - PR - いつまで紙やExcelで情報共有するの? クラウドERPが変える中堅製造業の未来 事業リスクから逆算する工場セキュリティ リコーグループのエトリアの場合 コーナーリンク デジタルツインを実現するCAEの真価 「つながるクルマ」 製造マネジメントの記事ランキング ニワトリが先のアプローチでIoT導入、まずはラズパイで生産管理指標を可視化せよ 島津製作所は標準化を武器に、知財と組み合わせてトップシェアの製品も 最近謎のカタカナ社名の会社が増えている 日本の「働く人」はどれくらいいる? 50年間の就業者数変化から見えること 生産領域のDXに踏み出す三菱マテリアル 「ぎりぎりの現場」でどう改革を進めるか 品質管理に必須の統計的手法「X-R管理図」「P管理図」の作り方 楽天、東京都晴海周辺で自動配送ロボットによる商品配送サービス提供開始 目指すは“グローバルOne調達” オリンパスが加速させるSCM組織の改革 ツバキ・ナカシマがボールねじで品質検査不正、ミネベアミツミの買収調査の過程で SCM改革で、経営層と現場が見ている景色は結構違う よく読まれている編集記者コラム 3Dプリンタは本当にダメなのか? 急にAIベンダーが日本を重視し始めた理由 TSMC熊本工場周辺の賃貸住宅市場に変化 空室数は激減もいまは回復 ≫ 編集後記一覧 RSSフィード MONOist 組み込み開発 モビリティ メカ設計 製造マネジメント 実装設計 中小製造業 キャリア FA MONOistについて メディアガイド Media Guide (English) よくあるお問い合わせ お問い合わせ 広告について MONOist Specialへ 利用規約 サイトマップ 会員メニュー 新規読者登録(電子版登録) 登録内容変更 公式SNS Facebook X アイティメディア株式会社ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. 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TIが示す解決策とは バッテリーの信頼性を左右するBMS用ICは保護機能の充実度で選ぶ New! ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 » Special 一覧 Special Contents 2 - PR - ノーコードでPLDを開発できる! 概念設計から試作までをわずか数分に短縮 新たなオーディオアンプの定番へ PWMで直接スピーカーを駆動できるNA1150 » Special 一覧 Special Site - PR - スマート/コネクテッド/セキュアを実現する組込制御ソリューションプロバイダ プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ Pickup Contents - PR - いつまで紙やExcelで情報共有するの? クラウドERPが変える中堅製造業の未来 事業リスクから逆算する工場セキュリティ リコーグループのエトリアの場合 コーナーリンク デジタルツインを実現するCAEの真価 「つながるクルマ」 製造マネジメントの記事ランキング ニワトリが先のアプローチでIoT導入、まずはラズパイで生産管理指標を可視化せよ 島津製作所は標準化を武器に、知財と組み合わせてトップシェアの製品も 最近謎のカタカナ社名の会社が増えている 日本の「働く人」はどれくらいいる? 50年間の就業者数変化から見えること 生産領域のDXに踏み出す三菱マテリアル 「ぎりぎりの現場」でどう改革を進めるか 品質管理に必須の統計的手法「X-R管理図」「P管理図」の作り方 楽天、東京都晴海周辺で自動配送ロボットによる商品配送サービス提供開始 目指すは“グローバルOne調達” オリンパスが加速させるSCM組織の改革 ツバキ・ナカシマがボールねじで品質検査不正、ミネベアミツミの買収調査の過程で SCM改革で、経営層と現場が見ている景色は結構違う よく読まれている編集記者コラム 3Dプリンタは本当にダメなのか? 急にAIベンダーが日本を重視し始めた理由 TSMC熊本工場周辺の賃貸住宅市場に変化 空室数は激減もいまは回復 ≫ 編集後記一覧 RSSフィード MONOist 組み込み開発 モビリティ メカ設計 製造マネジメント 実装設計 中小製造業 キャリア FA MONOistについて メディアガイド Media Guide (English) よくあるお問い合わせ お問い合わせ 広告について MONOist Specialへ 利用規約 サイトマップ 会員メニュー 新規読者登録(電子版登録) 登録内容変更 公式SNS Facebook X アイティメディア株式会社ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. 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TIが示す解決策とは バッテリーの信頼性を左右するBMS用ICは保護機能の充実度で選ぶ New! ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 » Special 一覧 Special Contents 2 - PR - ノーコードでPLDを開発できる! 概念設計から試作までをわずか数分に短縮 新たなオーディオアンプの定番へ PWMで直接スピーカーを駆動できるNA1150 » Special 一覧 Special Site - PR - スマート/コネクテッド/セキュアを実現する組込制御ソリューションプロバイダ プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ Pickup Contents - PR - いつまで紙やExcelで情報共有するの? クラウドERPが変える中堅製造業の未来 事業リスクから逆算する工場セキュリティ リコーグループのエトリアの場合 コーナーリンク デジタルツインを実現するCAEの真価 「つながるクルマ」 製造マネジメントの記事ランキング ニワトリが先のアプローチでIoT導入、まずはラズパイで生産管理指標を可視化せよ 島津製作所は標準化を武器に、知財と組み合わせてトップシェアの製品も 最近謎のカタカナ社名の会社が増えている 日本の「働く人」はどれくらいいる? 50年間の就業者数変化から見えること 生産領域のDXに踏み出す三菱マテリアル 「ぎりぎりの現場」でどう改革を進めるか 品質管理に必須の統計的手法「X-R管理図」「P管理図」の作り方 楽天、東京都晴海周辺で自動配送ロボットによる商品配送サービス提供開始 目指すは“グローバルOne調達” オリンパスが加速させるSCM組織の改革 ツバキ・ナカシマがボールねじで品質検査不正、ミネベアミツミの買収調査の過程で SCM改革で、経営層と現場が見ている景色は結構違う よく読まれている編集記者コラム 3Dプリンタは本当にダメなのか? 急にAIベンダーが日本を重視し始めた理由 TSMC熊本工場周辺の賃貸住宅市場に変化 空室数は激減もいまは回復 ≫ 編集後記一覧 RSSフィード MONOist 組み込み開発 モビリティ メカ設計 製造マネジメント 実装設計 中小製造業 キャリア FA MONOistについて メディアガイド Media Guide (English) よくあるお問い合わせ お問い合わせ 広告について MONOist Specialへ 利用規約 サイトマップ 会員メニュー 新規読者登録(電子版登録) 登録内容変更 公式SNS Facebook X アイティメディア株式会社ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. 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TIが示す解決策とは バッテリーの信頼性を左右するBMS用ICは保護機能の充実度で選ぶ New! ドアツードアの航空輸送がもたらす価値と信頼 価格とのバランスにも納得 » Special 一覧 Special Contents 2 - PR - ノーコードでPLDを開発できる! 概念設計から試作までをわずか数分に短縮 新たなオーディオアンプの定番へ PWMで直接スピーカーを駆動できるNA1150 » Special 一覧 Special Site - PR - スマート/コネクテッド/セキュアを実現する組込制御ソリューションプロバイダ プロダクト×OT×ITのつながりが革新を生み出す、製造と物流の課題を解決へ Pickup Contents - PR - いつまで紙やExcelで情報共有するの? クラウドERPが変える中堅製造業の未来 事業リスクから逆算する工場セキュリティ リコーグループのエトリアの場合 コーナーリンク デジタルツインを実現するCAEの真価 「つながるクルマ」 製造マネジメントの記事ランキング ニワトリが先のアプローチでIoT導入、まずはラズパイで生産管理指標を可視化せよ 島津製作所は標準化を武器に、知財と組み合わせてトップシェアの製品も 最近謎のカタカナ社名の会社が増えている 日本の「働く人」はどれくらいいる? 50年間の就業者数変化から見えること 生産領域のDXに踏み出す三菱マテリアル 「ぎりぎりの現場」でどう改革を進めるか 品質管理に必須の統計的手法「X-R管理図」「P管理図」の作り方 楽天、東京都晴海周辺で自動配送ロボットによる商品配送サービス提供開始 目指すは“グローバルOne調達” オリンパスが加速させるSCM組織の改革 ツバキ・ナカシマがボールねじで品質検査不正、ミネベアミツミの買収調査の過程で SCM改革で、経営層と現場が見ている景色は結構違う よく読まれている編集記者コラム 3Dプリンタは本当にダメなのか? 急にAIベンダーが日本を重視し始めた理由 TSMC熊本工場周辺の賃貸住宅市場に変化 空室数は激減もいまは回復 ≫ 編集後記一覧 RSSフィード MONOist 組み込み開発 モビリティ メカ設計 製造マネジメント 実装設計 中小製造業 キャリア FA MONOistについて メディアガイド Media Guide (English) よくあるお問い合わせ お問い合わせ 広告について MONOist Specialへ 利用規約 サイトマップ 会員メニュー 新規読者登録(電子版登録) 登録内容変更 公式SNS Facebook X アイティメディア株式会社ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. 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All rights reserved.許可なく転載することを禁じます。このページは受信料で制作しています。注目ワード ソニーグループ 4月~9月決算 売り上げ過去最高に 2024年11月8日 18時35分 ソニーグループのことし9月まで半年間のグループ全体の決算は、売り上げがこの時期として過去最高となりました。ゲームや半導体の事業が好調で、円安も業績を押し上げました。 ソニーグループが発表したことし4月から9月まで半年間のグループ全体の決算は、売り上げが5兆9172億円と前の年の同じ時期と比べて2.2%増えて過去最高となったほか、営業利益は7341億円と42.3%増加しました。 これはゲームや半導体の事業が好調だったほか、円安が引き続き全体の業績を押し上げていることが主な要因です。 一方、映画事業は2023年にアメリカのハリウッドで発生したストライキの影響が続き、作品の制作が遅れたことから減収となりました。 十時裕樹社長はオンラインで行われた会見で「中期経営計画の目標達成に向けて、しっかりと成果を出していきたい」と述べました。 またアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利したことについては「アメリカは世界経済や地政学への影響が非常に大きく、分析しながら対応していきたい」と述べました。 シェアするhelpxfacebook ビジネス特集 AIの未来は? エヌビディア創業者と孫正義氏が対談 11月26日 台湾TSMC 深まる連携 日本はどう向き合う? 11月21日 闇バイトを撲滅せよ カギを握る組織に迫る 11月19日 ランニングシューズで頂上目指せ 11月18日 スペシャルコンテンツ 暮らしどう変わる? 103万円の壁は? 【開票結果】名古屋市長選挙 市長の失職に伴う選挙 【開票結果】鹿児島市長選挙 現職と新人の計2人が立候補 大谷翔平 MVP受賞 発表前後で何を語った?【一問一答】 【詳しく】大谷翔平 DHで大リーグ初のMVP受賞 2年連続3回目 元横綱 北の富士勝昭さん 死去 82歳 大相撲中継の解説で人気 ラジオで大学生と考えた「地方に住んでみてどう?」 歴史的低迷から“強い西武”復活を 西口文也新監督【解説】 ビジネスニュースランキング 1 電気自動車の「全固体電池」 量産化へ各社が研究開発加速 2 アマゾンジャパン 出品者に値下げ強いたか 公取委立ち入り検査 3 トランプ次期大統領 メキシコ・カナダ・中国製品に関税 表明 4 ペロブスカイト太陽電池 2040年に原発20基分普及の目標案 政府 5 【詳しく】来年度の税制改正 焦点は?家計への影響どうなる? 天気予報・防災情報 最新・注目の動画 ソーシャルランキング この2時間のSNS投稿が多い記事です 1 イスラエルとレバノンが停戦合意 バイデン大統領が演説で発表 2 国民 玉木代表 “年収103万円の壁 地方財政に迷惑かけない” 3 兵庫 斎藤知事 知事選で支援のPR会社への支払い内訳明らかに 4 ハリー・ポッター グッズの“剣”を回収へ 銃刀法違反の疑いか 5 石川 能登地方で震度5弱 アクセスランキング この24時間に多く読まれている記事です 1 石川 能登地方で震度5弱 2 小型ロケット「イプシロンS」燃焼試験で爆発 去年に続き2回目 3 札幌 ススキノのビル火災 4人けが うち1人意識不明 放火疑いも 4 高校生飛び降り 歩行者巻き込まれ死亡 重過失致死疑い書類送検 5 兵庫 斎藤知事 知事選で支援のPR会社への支払い内訳明らかに 新着ニュース FRBの議事録公表「時間をかけて利下げ進めていくことが適切」8時42分 イスラエルとレバノンが停戦合意 バイデン大統領が演説で発表 8時17分 NYダウ300ドル超値下がりも 買い戻しの動き広がり最高値を更新8時01分 民生委員の要件運用見直しへ 担い手確保に手立ては7時13分 地域発ニュース 首都圏のニュース 首都圏 千葉 市川で住宅火災 住人3人がやけど 病院に搬送 8時03分 東京 足立区 小学校の教室 天井の石こうボード剥がれ落下 8時03分 千葉 館山 廃棄物再利用の魚礁で「ブルーカーボン」実証実験 8時03分 地図から選ぶ 関連ニュース 能登半島地震 最新情報 関連ニュース フェイク対策 特設サイト 感染症データと医療・健康情報 特設サイト ウクライナ情勢 特設サイト スペシャルコンテンツ一覧 NHKニューストップ ビジネスニュース一覧 ニュース記事 シェアするhelpxfacebook NHK NEWS WEB 新着 天気 動画 特集 ニュースジャンル 社会 気象・災害 科学・文化 政治 ビジネス 国際 スポーツ 暮らし NHK やさしいことばニュース 地域発 北海道・東北 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 関東・甲信越 東京 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 神奈川 新潟 山梨 長野 東海・北陸 愛知 富山 石川 福井 岐阜 静岡 三重 近畿 大阪 滋賀 京都 兵庫 奈良 和歌山 中国 広島 鳥取 島根 岡山 山口 四国 愛媛 徳島 香川 高知 九州・沖縄 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 全国 Facebook NHK NEWSWEB(facebook) ※ NHKサイトを離れます X (旧Twitter) NHKニュース(@nhk_news) 科学文化部(@nhk_kabun) 社会部(@nhk_syakaibu) 生活・防災(@nhk_seikatsu) 国際部(@nhk_kokusai) ※ NHKサイトを離れます テレビ おはよう日本 午後LIVE ニュースーン ニュース7 クローズアップ現代 ニュースウオッチ9 サタデーウオッチ9 手話ニュース ラジオ らじる★らじる NHKラジオニュース NHKジャーナル NHK NHKについて ご意見・お問い合わせ プライバシーセンター プライバシーポリシー NHK一般サイト プライバシーノーティス (パーソナルデータの取り扱い) 放送番組と著作権 NHKインターネットサービス利用規約 Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation). All rights reserved.許可なく転載することを禁じます。このページは受信料で制作しています。工程別: 組み込み開発 メカ設計 FA 製造マネジメント 物流 R&D キャリア 産業別: モビリティ 素材/化学 医療機器 ロボット 電機 産業機械 食品・薬品・衣料品 中小製造業 脱炭素 サステナ設計 IoT 製造AI エッジ逆襲 品質 展示会 特集 ebook メルマガ 告知 マイページ 検索 検索 MONOist > 製造マネジメント > ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度... ソニーGが過去最高の売上高と利益を達成、2023年度は慎重な見通し 製造マネジメントニュース ソニーグループは2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 2023年05月01日 06時30分 公開 [三島一孝,MONOist] 印刷する 通知する 見る Share 0  ソニーグループは2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)の連結業績を発表。売上高および営業利益ともに過去最高を更新する好業績を達成した。 photo ソニーグループの業績推移[クリックで拡大]出所:ソニーグループの決算資料からMONOist編集部が作成 売上高と営業利益ともに過去最高を達成  ソニーグループの2022年度連結業績は、売上高が前年度比16%増の11兆5398億円、営業利益が同59億円増の1兆2082億円となり、いずれも過去最高だった2021年度業績を更新した。税引き前利益は同6%増の1兆1803億円、当期純利益は同6%増の9371億円となった。為替変動や地政学的問題、家電事業やスマホ端末事業の市場環境の変動など、不透明な状況も生まれていたが、これらの影響を最小限に抑え、全ての事業で手堅く利益を生み出している。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ photo ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏  セグメント別では、ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)は為替の影響や家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」ハードウェアの販売が増えたことで売上高は前年度比33%増の3兆6446億円となり、大幅な増収となった。一方で営業利益は、ゲームソフトウェア開発費の増加や買収費用の計上などがあったため、同28%減となる2500億円となり、減益となった。  2022年度第4四半期のPS5ハードウェアの販売台数は過去のソニーグループの家庭用ゲーム機ハードウェアの販売台数としては四半期で最大となる630万台となった。これにより2022年度通期での販売台数は1910万台となっている。ソニーグループ 代表執行役 社長 COO 兼 CFOの十時裕樹氏は「PS5の販売増がエンゲージメント指標にも表れており、3月のPS全体の月間アクティブユーザーは前年同月比で230万アカウントの増加となっている」と語る。PS5の2023年度の販売はソニーグループのゲーム機として過去最大となる2500万台を目指しているという。 photo G&NS分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  家電製品を中心としたエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野(ET&S分野)は、テレビの販売台数減少によるマイナス影響はあったものの、デジタルカメラが好調で売上高は前年度比6%増の2兆4760億円となった。一方で、営業利益は、テレビの販売減による利益圧迫が大きく同16%減の1795億円となった。  十時氏は「2022年度は、厳しい事業環境の中、オペレーションの強化と費用コントロールの徹底で、分野全体ではほぼ期初の計画通りの利益を達成できた。2023年度については、景気減速などのリスクを厳しく見込む。営業利益は、特に事業環境の厳しいテレビ、スマートフォン端末での固定費削減を進め、前年度と同水準を維持する計画としている」と方向性について述べる。また、事業構造強靭化に向けては、既存事業の収益性に加え、新たな成長軸となる事業を育成していく方針だ。「成長領域の取り組みは事業説明会で説明する予定だ」(十時氏)。 photo ET&S分野の業績[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  イメージセンサーを中心とした、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)は、主に為替の影響やモバイル機器向けイメージセンサーの増収により、前年度比30%増の1兆4022億円となった。営業利益も為替の影響と増収効果で同36%増の2122億円となった。  事業環境について十時氏は「2022年度第4四半期は中国を中心にスマートフォン端末市場が想定よりも落ち込んだ。2023年度も事業環境は非常に不安定だと認識しており、営業利益見通しは上半期の需要低迷の継続を織り込んだものとしている。ただ一方で、当社はモバイルセンサーの大判化や高画質化、高性能化のトレンドをけん引しており、大判1インチセンサーを搭載した中国メーカーのフラグシップモデルがこれから次々と市場に投入される。高付加価値化のリーディングポジションを強固にすることで、2024年度以降に市場回復が本格化した段階で、再度成長を加速できる事業基盤を構築する」と考えを述べている。 photophoto I&SS分野の業績(左)とイメージセンサー市場での金額ベースシェア(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ  2023年度の通期業績見通しについては、2022年度実績に比べて抑えた目標とした。売上高は前年度比微減の11兆5000億円、営業利益が同3%減の1兆1700億円、税引き前利益が同3%減の1兆1400億円、当期純利益が同10%減の8400億円としている。  十時氏は「2023年度は不安定な事業環境の中、足元のリスクマネジメントに重点を置き、現中期経営計画の目標達成に向けた総仕上げを進める年度だと位置付けている。さらに、次期中期経営計画については、中長期的な事業成長をより強く意識しつつ利益成長とのバランスも取った内容とできるよう、しっかりと準備を進めている」と語っている。 photophoto ソニーグループの2022年度の連結業績(左)とセグメント別業績(右)[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ ≫「製造マネジメントニュース」のバックナンバー この連載を「連載記事アラート」に登録する おすすめホワイトペーパー 製造業DXで日本は欧州から何を学び、何を学ばなくてよいか アサヒビールがR&Dに生成AIを導入した2つの狙い 株式非公開化進める東芝、経営迷走の経緯を振り返る 開発の進捗から中止まで「SpaceJet」を振り返る 関連記事 ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定ソニーGはメタバースとモビリティへ成長領域展開、自動車は3つの対象分野を設定 ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資ソニーGが営業利益1兆円突破、イメージセンサーでは新たに2000億円の設備投資 センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立センシング、AI、デジタルで革新的な研究を、ソニーGが「ソニーリサーチ」設立 ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格 ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表ソニーホンダの新型車はエンタメ空間に、Epic Gamesと協業を発表 関連リンク ソニーグループ 製造マネジメントMONOist トップ Copyright © ITmedia, Inc. 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